マキタ 40Vmax レシプロソー
マキタの新製品40Vmax コードレス レシプロソー JR002Gが2022年1月発売された。
2019年10月に発売された40VmaxレシプロソーJR001Gの上位機種となる。コードレス初のオービタルモード搭載。
- JR002GRDX フルセット ¥98,100(税別) (充電器DC40RA+バッテリーBL4025x2+ケース)
- JR002GZ 本体のみ ¥49,700(税別) ※ケース別売
主な特徴
前機種JR001Gとスペック上の数値は同じだが、木工切断スピード25%アップ、鉄工は50%アップしている。
注目はAVTよる振動値50%低減、これはマキタの電動ハンマーによく搭載されている技術。さらにオービタル機能による切断速度アップ。どちらの機能もマキタの”コードレス” レシプロソーとしては今回のJR002Gが初搭載となる)。
マキタ初のコード式を超えたコードレス レシプロソー
“コードレス”と限定したのも、実は2005年6月発売のコード式レシプロソーJR3070CTで先に挙げた機能は両方とも搭載済みのため。
そのため今回のJR002Gで性能面でも機能面でもコード式レシプロソーを超えたコードレス レシプロソーとなる。これまでのパンフレットを見直しても、今回初めて「AC機を超えた」と表現されている。
JR3070CTはオービタル機能があるため、オフの場合JR001Gの方が切断スピードは速い。また鉄工にはオービタル機能は非推奨。
前機種との性能比較
前機種JR001Gとコード式で最高クラスだったJR3070CTと比較する。
型番 | JR002G | JR001G | JR3070CT |
---|---|---|---|
標準価格(本体のみ) | ¥49,700 | ¥39,100 | ¥41,800 |
発売時期 | 2022-01 | 2019-10 | 2005-06 |
電源 | 40Vmax | 40Vmax | AC100V |
AVT、オービタル | ✓ | ✓ | |
速度調整 | 1-5 (調整ダイアル) | 低速/高速 | |
ストローク数 | 5: 0-3,000min-1 4: 0-2,500min-1 3: 0-2,000min-1 2: 0-1,500min-1 1: 0-1,000min-1 | 高速: 0-3000min-1 低速: 0-2300min-1 | 0-2800min-1 |
ストローク | 32mm | 32mm | 32mm |
パイプ切断能力 | 130mm | 130mm | 130mm |
木材切断能力 | 255mm | 255mm | 255mm |
長さ | 436mm | 457mm | 485mm |
幅 | 97mm | 88mm | 99mm |
高さ | 250mm | 233mm | 181mm |
重量 | 4.5kg | 4.2kg | 4.4kg |
- 価格は税抜
- JR3070CTはケース付き
まずコード式のJR3070CT。前項でも述べたが、この製品はマキタ唯一のAVTとオービタル機能付きレシプロソーだった。今回その2点の機能もJR002Gには搭載されている。その点以外はJR001Gの時点ですべての数値が同等かそれ以上になっていた。
さらにコードレス前機種JR001G。AVTとオービタルの差、さらに速度調整が2段階スイッチから5段階のダイアル式となっている。ここはJR001Gの切替がロックボタンと兼用でややこしいこともあり、かなりの改善に思う。もちろんロックボタンも独立スイッチで用意されている。
サイズは長さが短くなっているものの、幅と高さは増している。
価格がネック
JR001Gとサイズは一長一短あるかもしれないが、すべての点で上回っている。完全に1クラス上の性能となっているので、価格も1ランク上となっている。その為か今後もJR001Gは併売される模様。
ケースが別売品に
細かい話になるが、マキタのコードレス製品の付属品構成は基本的に2通りあって、通称フルセット品(工具本体+充電器+バッテリー+ケース)と単体品(工具本体のみ)がある。ただレシプロソーをはじめ一部の製品は単体版の方にもケースが含まれていた。それが今回のJR002Gからケースが含まれなくなっている。ケースだけは欲しいという場合もケース単体で購入はできるので、充電器とバッテリーはいらないという人はそちらを選択することになる。当然フルセット品にケースがつくことに変わりはない。
既存のレシプロソー単体+ケース付き品も廃番
JR002Gの発売に前だってか、既存のレシプロソーの単体品もケース付きからケースなしに切り替えになったようだ。ケース付きの方は廃番となっている。
- JR001GZK (¥42,200
¥39,000) → JR001GZ (¥39,100¥36,200) 差額¥3,100¥2,800 - JR360DZK (¥43,600
¥40,300) → JR360DZ (¥39,500¥36,500) 差額¥4,100¥3,800 - JR188DZK (¥30,800
¥28,500) → JR188DZ (¥28,100¥26,000) 差額¥2,700¥2,500 - JR147DZK (¥37,500
¥34,700) → JR147DZ (¥34,900¥32,300) 差額¥2,600¥2,400 - JR186DZK (¥32,200
¥29,800) → JR186DZ (¥29,500¥27,300) 差額¥2,700¥2,500
差額も記載してみたが、ケースがこの価格で買えるわけではないので注意。ちなみに小型レシプロソーはもともと単体品ではケースが付属しない。
雑感
世界最速をうたうレシプロソー。そこまで海外製品の調査はしていないが、メーカー公式でこういう記載をする場合は、程度信用していいと思っている。
オービタル機能付きレシプロソーJR3070CTが発売されて17年、コードレスで搭載されないのか気になっていたのだが、ついに満を持しての登場。個人的には最強のレシプロソーということなら1つ持っておきたくなる気持ちも出てきてしまう。
しかしケース付属の仕様変更はケースが要らないという人の声にこたえてなのか。レシプロソーの兄弟製品ジグソーも同様の付属品仕様なのだが、40Vmaxジグソーの発売も近い?