2022年1月発売 マキタ 40Vmax チェーンソー MUC018G/MUC019G リアハンドル450mm仕様

この記事の価格表記は、2022年1月当時のものです。

目次

40Vmax コードレス チェーンソー

マキタの新製品40Vmax コードレス チェーンソーMUC018G/MUC019Gが2022年1月発売された。

充電式チェンソー(リヤハンドル) MUC018GZR
充電式チェンソー(リヤハンドル) MUC019GZR

これまでの40Vmaxコードレス チェーンソーの30cc相当から、42ccへパワーアップ。40Vmax製品初のリアハンドル型、バッテリー式チェンソーでは初の450mmガイドバー付属となっている。

バーの長さとチェーン形式毎に製品が分かれるため、2モデルだが7つの製品に分かれる。

  • MUC018G 本体色:赤 チェーン形式:25AP
    • MUC018GZR1 ¥68,000(税別) 300mm
    • MUC018GZR2 ¥70,000(税別) 350mm
    • MUC018GZR3 ¥72,000(税別) 400mm
  • MUC019G 本体色:青 チェーン形式:80TXL
    • MUC019GZ1 ¥68,000(税別) 300mm
    • MUC019GZ2 ¥70,000(税別) 350mm
    • MUC019GZ3 ¥72,000(税別) 400mm
    • MUC019GZ4 ¥74,000(税別) 450mm

ガイドバーはすべてスプロケットノーズバー。

充電器、バッテリー付属のフルセット品は用意されていないので別途購入のこと。

特徴

42mL相当、450mmガイドバー、リアハンドル仕様とエンジンからの移行を視野に入れたモデル。マキタでは2022年3月末でエンジン工具の製造が終了とのことで、それも踏まえた展開となっているはず。

パワーとしても36V(40Vmax)クラスで世界最速の切断スピードをうたっており申し分なさそう。

40Vmaxでのチェーンソーは2021年10月に初めてMUC002/MUC008G/MUC009Gシリーズが発売開始された。30mL相当、300mmガイドバー、トップハンドル仕様と小回り優先のモデルだったので、今回の本格派モデルの発売が待たれていたと思うが、3か月間隔のスピード販売となった。

充電式チェンソー(トップハンドル) MUC008GDR2
充電式チェンソー(トップハンドル) MUC009GDR2/MUC002G

このMUC008G/MUC009Gに引き続き、ガイドバーとの仕様でそれぞれ型番が異なり、7製品の展開と選択が少しややこしいことになっている。

製品の選択肢の問題

7製品展開だが自由に構成を選べない問題がある。

  • MUC018Gは25AP、MUC019Gは80TXLで固定
  • MUC018Gは赤、MUC019Gは青で固定
  • ガイドバー450mmはMUC009Gのみ

ガイドバーなしの本体のみの販売はない。そのため本体色は赤で450mmを選びたい(または25APがいい)、という場合は、一番安価なMUC019GZR1 (300mm付属)と別途別売品として450mmガイドバーとバーマウントを購入して、標準付属のガイドバーを余らせるということになりそうだが、対応可能かは不明。

この点ユーザーによっては、チェーンソーの色は目立つ赤がいい、またはマキタで揃えているのでマキタブルーがいい、という要望もあるはずなので、ガイドバーなしモデルを用意できないのかなと思う。

実際は販売店やマキタの営業所に相談すれば購入できるのかもしれないが

バッテリーはBL4050F推奨

今回40Vmax工具では初めて、バッテリー型番によってスペック値に差が出る仕様になっている。

これまでも「BL4040を推奨」のような記載自体はあった。

40Vmaxバッテリーは容量によって出力が異なる為、それによってモーターの性能の引き出され具合が変わる模様。BL4050Fの”F”は高出力の区別用らしい。

型番 容量出力使用時のスペック表記
BL4025 (2.5Ah)1,150W※マニュアルに記載なし
BL4040 (4.0Ah)1,510W30mLエンジン同等
BL4050F (5.0Ah)2,300W42mLエンジン同等

BL4025はカタログ、マニュアルに記載自体がないため、どういう挙動になるのかは不明。動作保証されていないものと思われる。

比較

比較対象として現行マキタの42mlエンジンチェーンソーはMEA4300のみ。エンジンからの移行対象としてはこれが該当製品となる。

バッテリー式の比較対象としては、これまでのガイドバー最大400mm機種MUC400D(18Vx2)となるが、30mL同等となるので一つ下のクラスの製品。

スクロールできます
型番MUC018G
(MUC018GZ3)
MUC019G
(MUC019GZ4)
MEA4300L
MEA4300G
MUC400D
青/赤
発売時期2022-012022-012011-072017-12
標準価格¥72,000(税別)¥74,000(税別)¥68,800(L)(税別)
¥71,800(G)(税別)
¥51,100(税別)
電源40Vmax40Vmax*2ストローク18Vx2
バー長400mm450mm400mm(L)
450mm(G)
400mm
速度0-25.5m/s0-25.5m/s最大出力2.2kw0-20m/s
形式25AP80TXL91PX25AP
排気量42mL同等42mL同等42.4mL30mL同等
作業量杉200mm約66本
[BL4050F]
杉200mm約66本
[BL4050F]
*ガソリン容量
0.48L
杉200mm約54本
[BL1860Bx2]
質量5.8kg[6.5kg]5.8kg[6.5kg]4.9kg[5.4kg]
長さ445mm[814mm]445mm[859mm]416mm[812mm]
230mm230mm248mm215mm
高さ275mm275mm279mm235mm
  • 質量、長さの[ ]内はバッテリー、ガイドバーを含む

やはりエンジン式と比較すると重くなる。さらにコスト面でも本体のみで同クラス価格なので、バッテリーと充電器を合わせると割高になる。これはすでに40Vmaxに投資してあれば問題ない点。

あとはエンジンとバッテリーの差をどう考えるかになる。

エンジンからバッテリーへの移行

先にも述べたがマキタでは2022年3月末でエンジン工具の製造が終了される。4月以降も修理対応は続けられるし、在庫品もしばらく購入できるだろうが、今後マキタの製品はバッテリー式が主流となる。

バッテリー式が42mLエンジンと同等といっても、重さと作業時間の差は残る。マキタもBL4050F(5.0Ah)からさらに容量を上げたBL4080F(8.0Ah)も用意としているが、その分サイズと重量が増大している。

結局エンジン式からの移行需要は完全には満たせないだろうが、使用頻度が少ないユーザーにとってはバッテリー式の手軽さが勝るため、今回の製品の意義は大きい。

BL4050F
BL4080F

ちなみにBL4080Fは日本で正式発表前(発売未定)なのだが、YouTubeでのマキタ公式製品紹介動画内では明らかにBL4080Fサイズのバッテリーが使用されている。

18Vx2から40Vmaxへの移行

18Vx2のMUC400Dと比較するとパワーは上がっているが、その分バッテリー2個から1個になったことを合わせても、大型化して重くなっている。ただクラスがあがっているので単純比較する製品ではない。

バッテリー1個で動く点で手軽さで優るようにはなったが、その分重くなっているのでどちらを選ぶかは難しいところ。18Vx2から40Vmaxに移行を考えるとしても、今後40Vmaxで30mLリアハンドルチェーンソーがいつ出るのかは判断が難しいところ。

小回り優先ということなら現状トップハンドル型で300mmになるが、MUC008G/MUC009Gを選ぶ方がいいだろう。

MUC009Gから型番が飛びすぎな件

今回のMUC018G/MUC019Gは、前回発売のMUC002G/MUC008G/MUC009Gから一気に型番が飛んでいる。間の機種はどうなったんだとか気になっている人もいるかもしれないが、これは海外仕様においてMUC018GのZR1~ZR3のような仕様別型番が、MUC012~MUC017Gのようなそれぞれ別型番に割り振られていると思われる。日本では発売していないので空き番号になっている。

というのもMUC002G/MUC008Gの時点で同モデルで変に型番が開いていたのだが、それも海外では仕様別で別型番が与えられている。

そもそもマキタ製品ではこの手の空き型番は、日本未発売のモデルが割り当てられていることがかなり多い。他にはディスクグラインダーもかなり型番が飛び飛びだが同じような理由になっていると思われる。

どうも40Vmaxチェーンソーは10番ごとにモデル型番が割り当てられているようで、次のモデルもMUC02xとかMUC03xとかになるだろう。

  • Top handle – Sprocket
    • UC002G 250mm
    • UC003G 300mm
    • UC004G 350mm
    • UC005G 400mm
  • Top handle – Carving
    • UC006G 250mm
  • Motor Unit Only
    • UC007G
  • Rear handle ※2022-02現在詳細不明
    • UC011G 350mm
    • UC012G 400mm
    • UC013G 450mm
    • UC015G 350mm
    • UC016G 400mm
    • UC017G 450mm

雑感

エンジン製品製造終了まで残りわずかとなったが、2021年10月に初めて発売となった40Vmaxチェーンソー。エンジン式チェーンソーのラインナップに対して、まったく間に合わないペースかと思っていたが、そこはしっかりハイペースで製品を投入してきた。今後は最大エンジン式のMEA6100UR(60.7mL)に向けて80Vmaxチェーンソーの登場も期待。さすがに4月までには無理と思っているが…

関連リンク

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