久々の18V ジグソー新製品
マキタの新製品18V ジグソーJV184Dが2022年2月発売された。
40Vmaxの新製品が続いていたマキタだが、久々の18Vの工具の新製品。18VジグソーとしてはJV182D以来8年ぶりとなる。
- JV184DRG ¥56,800(税別) フルセット (BL1860B+充電器DC18RF+ケース)
- JV184DZK ¥27,400(税別) 本体、ケースのみ
特徴
中級機ではあるが、ブラシレスモーターでスペック値もフラグシップ機と同等、ロックオンスイッチ、オービタル機能、スピード調整、ソフトノーロード、工具レスブレード交換と、必要な機能もすべて揃ったバランスのいいモデル。
ソフトノーロードは文面では分かりづらい機能だが、切断作業前はスイッチオン状態でも全力で動作しない機能。
マキタの既存のジグソー
マキタの18Vジグソーの比較対象はフラッグシップのJV182Dとなる。というか18Vジグソーは現行品ではJV182Dの1製品しかない。しかし、このJV182Dは価格が4万円台と下手な丸ノコより高い。
JV182D、JV184Dどちらもブラシレスモーターで、機能も同等。切断能力が少し劣るだけなので、よほど高性能のジグソーが必要ではない限り、今回のJV184Dで十分だろう。
ジグソーは格安メーカーの製品が多く出回っているカテゴリーの製品。マキタでは低価格どころか中価格帯の18V製品もなかったので、マキタでなるべく安いものを選びたい場合、10.8Vかコード式のジグソーを選ぶ必要があった。今回のJV184Dでとりあえず中価格帯の製品が拡充された。
10.8V機JV103Dの18V版JV184D
スペック的にはフラッグシップ機のJV182Dの低価格版というよりは、10.8VのJV103Dの18V版といった製品となっている。
JV103Dも先述の機能はすべて揃っている上、JV184Dよりさらに低価格のため、10.8Vを所持している場合はこちらでも十分かもしれない。切断能力はさらに劣り、地味なポイントとしてはJV103Dは刃口板が付属しない。
フロントカフス24対応機
JV184DとJV103Dの共通点としてバッテリーの取り付け角度と、集塵機の接続に付属のフロントカフス24が必要な点がある。
このフロントカフス24は他の対応製品としては、216mm卓上スライド丸ノコLS005G、260mm丸ノコ HS011G、プランジ丸ノコSP001G、SP601Dとなっており、これらは主にUSA向けがメインの製品となっている。今回のジグソーもUSA向けに開発されたものなのかもしれない。
比較
型番 | JV184D | JV182D | JV103D | JV0600 |
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2022-02 | 2014-01 | 2017-10 | 2011-08 |
標準価格 | ¥27,400(税別) | ¥42,600(税別) | ¥22,100(税別) | ¥17,600(税別) |
電源 | 18V | 18V | スライド10.8V | AC100V |
モーター | ブラシレス | ブラシレス | ブラシレス | ブラシ付き |
ストローク数 | 0-3,000min-1 | 800-3,500min-1 | 800-3,000min-1 | 500-3100min-1 |
ストローク | 23mm | 26mm | 23mm | 23mm |
切断能力 木材 | 135mm | 135mm | 90mm | 90mm |
切断能力 軟鋼板 | 10mm | 10mm | 10mm | 10mm |
切断能力 アルミ | 20mm | 20mm | 20mm | 20mm |
作業量 | 合板445枚(6.0Ah) | 合板145枚(3.0Ah) | 合板68枚(1.5Ah) | – |
重量 | 2.3kg | 2.5kg | 1.8kg | 2.3kg |
長さ | 259mm | 266mm | 237mm | 236mm |
幅 | 77mm | 77mm | 76mm | 77mm |
高さ | 205mm | 208mm | 206mm | 199mm |
マキタ製品で最も廉価なジグソーはコード式の製品となっている。JV0600の他にも4327、4329というさらに低価格製品もあるが、コストパフォーマンス的にJV0600がおすすめ。ただジグソーはコードレスの取り回しにもメリットがある製品。
雑感
2021年末頃から40Vmaxの新製品ラッシュが続くマキタ。18Vの工具はしばらく出ないものと思っていたところの、正統派ジグソーの投入。これは意外だった。
本文内でも述べた通り、18Vで手ごろな価格のジグソーがない点は気になっていたので、マキタもそこは意識していたということか。JV103Dの発売時期的に数年前に出せなかったのかとは思うが。
40Vmaxジグソーが発売されていない現状を差し置いて、18Vを拡充するとは思わなかったが、40Vmaxジグソーを発売した後に18Vジグソーに新製品が出たら、何やってんだ感は否めないので、そういった意味では40Vmaxジグソーの発売も近いのかもしれない。(根拠なし)